長い時間をかけて、
その国の食文化との
融合を図りながら、
新しい食の価値を創造する。

Profile
1984年入社。営業、製品開発を経験した後、2006年より国際事業本部にて海外向けの製品開発に従事。その後海外の事業開発を手掛け、現在に至る。

7ヶ国16拠点から世界へ発信

ハウス食品のDNAを、世界共通の理念として繋いでいく。

ハウス食品グループにおける海外事業を担うのが国際事業本部です。既存事業として展開しているのは、1980年代にアメリカでスタートした豆腐事業をはじめ、中国におけるカレー事業、またアセアン諸国では、タイにおける機能性飲料事業、ベトナムでの粉体デザート事業、インドネシアのカレー事業などです。こうした事業を成長させていくためには、それぞれの国の食文化や食実態の変化、マーケット規模に応じて、国ごとの状況に即した形態・価格・販売量をきめ細かに設定していくことが必要です。各国・地域で異なる製品を提供しているため、ハウス食品のコーポレートイメージは各国で展開する製品によってそれぞれ異なりますが、根底にあるのは、ハウス食品のDNA。製品・サービス・技術を通じて、家族の幸せ・食卓の団欒に役立ちたいという思いは、世界共通の理念として繋がっています。

現地の食文化と融合し、人々の役に立つために。

私が国際事業本部に異動した当時、中国でのカレー事業はまだ軌道に乗っていませんでした。もともと中国にはカレーライスがありません。それでも単に日本式のカレーを“日式カレー”として普及させるのではなく、中国の人たちのための中国のカレー、つまり国民食にしていくというコンセプトで、店頭プロモーションや工場見学などを通じて、まず小学生の子供たちに試食の機会を提供しました。すると、日本の子供たちと同様、中国の子供たちもおいしさのあまりカレーの皿を舐めるようにして食べるんですね。彼らがおいしいと感じ、好きになってもらうことで、その家庭に浸透していく。カレーを好きになった子供たちはやがて大きくなり、自分たちの子供にもカレーを食べさせるようになる。そうやって2代、3代にわたってカレーの食文化を創造していく壮大なミッションなのです。バーモントカレーは、中国で「バーモント=百夢多」と表記されますが、そこには子供への愛、家族愛、家族の幸せを願うという意味が込められています。長い時間をかけてカレーが中国に根づく頃には、それはもう“日式カレー”ではなく、中国の人のための“中国式カレー”になっています。海外における事業では、現地に受け入れられる味・かたちにして、その土地の食文化と融合しながら、新たな食の価値を創造することで、現地の人の役に立つものにしていかなければなりません。

歴史に足跡を刻むような、やりがいのある仕事。

海外で事業を行う際は、まず現地に足を運び、その国の食実態や調理実態を掴むため、実際に家庭を訪問します。自分の目でその人たちの生活を肌で感じながら、そこに住む人に、どんなものを、どのようなシーンで提供したいかなどのイメージを掴むことが大切です。長い時間をかけて取り組む仕事だけに、周囲の環境・状況が変化する中で、自身にブレない軸を持って事業を遂行していく強い意志と秘めたる闘志が求められます。海外における事業は決して一人ではできません。熱い思いを次の世代に伝え、バトンを渡していく。まさに歴史に足跡を刻むような、大きなやりがいがある仕事だと思います。現地の人の日常に、我々のサービスや製品がしっかり届いているのを目にした時はうれしいですね。そして何より心に響くのは、食卓を囲む家族の笑顔に触れた時。その一つひとつの小さな笑顔の積み重ねが家庭や家族の幸せなのです。食を通じてどれだけ世界のために役立てるのか、家族の笑顔や幸せに貢献できるのか、それにチャレンジしていくのが私たちのミッションなのです。