Innovation story and The future.

新規事業開発部の取り組み

事業の展望

ハウス食品の次なる
成長に向けて、
新たな価値創造に挑む。

新たなチャレンジが、
これまでにない価値を創出する。

我々のミッションは大きく2つあります。
一つ、新規事業の発案、事業化
一つ、グループ全体の新規事業に対する風土醸成
成熟した国内市場において、ハウス食品グループが次なる成長をしていくため、新たな価値創造の種を見つけ、事業として磨き上げていきます。
例えば、涙のでないタマネギ”スマイルボール“を開発し、事業として展開することで、辛みがなく生食に適した玉ねぎというこれまでにない価値を食卓に届けました。
また、オフィスワーカーの昼食難民課題やシェフの開業時の初期投資が嵩むなどの悩みを解決するために、キッチンカーをシェフにレンタルし、営業場所を提供する「キッチンカーレンタル事業」も展開しています。

グループ全体で、
イノベーションに挑み続ける。

しかし、新たなイノベーションを起こす上で、「新規事業は新規事業開発部だけで」という考え方では限界がありました。そこで、2つ目のミッションとしてグループ全体の新規事業に対する風土醸成を掲げています。
新規事業を考える「頭の数」を増やすために、全社で新価値創出を働きかけていきます。
特に、新規事業開発を自分事で考える人材を発掘するために、「社内公募制度(GRIT)」を開始しました。
旧来の会社が決めるキャリアパスから、自らが築くキャリアパスへの変革として、社員自ら手を挙げ、社外の協力者を巻き込みながら事業案に磨きをかけてもらいます。優秀な提案については、新規事業開発部に異動してもらい、事業化に自ら取り組んでいただきます。

これからのハウス食品と
新たな食の幸せを
自らの手で生み出す仕事。

既存の仕組みや慣習にとらわれず、次なる価値創出に挑む新規事業への取り組みは、想像を超えるイノベーションにつながる可能性を秘めています。つまりそれは、現在のハウス食品グループを大きく成長させ、結果として世の中に新たな食の幸せを提供できる可能性を持っているということです。
そのためにまずは、やりつづける「胆力」が重要です。なぜなら新規事業は一朝一夕にできるものではなく、あきらめずにやり続けることが成功の鍵になるからです。
一方で、難しいと判断した時に撤退し、次の方向性に切り替える決断力も必要です。
また、新規事業は1人で実現できるものではなく、周囲を巻き込み、人を動かすことが重要です。社内・社外問わずアンテナを張り、ネットワークを築き上げていくスキルが必要だと感じています。新規事業の進め方に前例はない中で、自分の考えを周囲に理解してもらうためには、当事者意識を高く持ち、自分の力で道を切り拓いていかなければなりません。
そういった点で、社内公募(GRIT)のチャレンジャーを通じて求めていることです。皆さんに会社の歯車の歯になるのではなく、自分で歯車を作り回していくことに是非ともチャレンジいただきたいと思っています。

現場の活躍を知る

ハウス食品の次なる
成長に向けて、
新たな価値創造に挑む。

キッチンカー
レンタルプラットフォーム事業

キッチンカーでの飲食店営業をするために必要な物を一括してこちらが用意し、お貸出しするサービス『街角ステージweldi(ウェルディ)』を運営しています。
2018年頃から、飲食店舗の倒産件数は高水準にありました。様々な形で食に関わる事業を行うハウス食品グループとして、新たな飲食の在り方を提案する事業の創出ができないか考え、販売場所を柔軟に変えられるキッチンカーに大きな可能性を感じ、2019年9月からキッチンカーレンタルサービスの事業検証を開始しました。これまでに複数の飲食事業者様にご利用いただき、事業性が見いだせたため、2021年3月にブランド名を『街角ステージweldi』とし、事業を正式に開始しました。

食事以上の価値を提供できた思い出

私たちのサービスは、キッチンカーに加え、販売場所もお貸出しします。どのような方々がキッチンカーで購入を頂けるか、売上向上にどのようなマーケティングを打つべきかを把握するため、販売場所に行き、現地調査を行うことがあります。ある時現地調査を行っていると、ベビーカーを押した女性がキッチンカーで止まり、お店の人と話をしている姿がありました。笑顔で長く話をされていたので、後ほど事業者の方に話を聞くと、先ほどの女性は彼らのお店で結婚式の二次会を開催し、とても思い入れがあったこと、子供も生まれなかなか外食に行けない中で、家の近くに出店したのをとても驚き、喜んでいたことなどを、嬉しそうに語ってくれました。私たちのサービスが、食事を届ける以上の価値を届けられたのではないかと感じた、とても記憶に残るエピソードです。

キッチンカーを通じて
食の多様性を拡げる

『街角ステージweldi』は、初期費用が一切かからず、週1日から利用できるサービスです。だからこそ、飲食事業者の方々はもちろんのこと、料理が趣味で「誰にも負けない自慢の料理がある!」といった、普段飲食業界に従事していない方々にも是非出店を頂きたいと思っています。これからより多くの企業で、副業が解禁になっていくことやパラレルキャリアの浸透も追い風になるのではないかと考えています。
そのためにも、まずはより多くの飲食事業者に利用いただけるよう、事業の拡大に努めていきたいです。現在、サービス利用可能地域は東京23区のみですが、なるべく早い段階で対象エリアを拡げたいと考えています。
街角ステージweldiを通じて、より多くの方々が自身の飲食店舗を持つことができ、様々な料理が街に溢れることで、日本の食文化がより多様化し、豊かになった社会を創造していけるよう、多くの方々に協力を頂きながら、日々努力していきたいです。