カレーライスのファンを増やし、
多くの人にそのカレーの価値を
伝えていきたい。

Profile
2011年入社。大阪支店に配属となり、家庭用製品の営業に従事。2015年、社内のグローバル人材育成プログラムの一環である「新興国チャレンジ」に自ら志願し、インドネシアの現地企業における業務を経験。その後2016年、国際事業開発部貿易課に所属となり、現在オーストラリアを中心とするオセアニア諸国の営業を担当している。

国内市場で培ってきたノウハウを、海外で活かしたい。

ハウス食品がこれまで国内市場で培ってきた「おいしさ」や「品質」は、異なる市場環境にある海外においてもその存在意義を発揮できるチャンスがあると考え、海外での事業に携わりたいと思うようになりました。社内のグローバル人材育成プログラムの一環である「新興国チャレンジ」に応募しました。そのプログラムでは、インドネシアの農家の所得向上を目的とした事業活動を本業とする現地企業に所属し、半年間さまざまな業務を経験しました。現在、オーストラリアを中心とするオセアニア諸国の営業担当として、お客様に対して製品やメニューの提案を行っています。日本のカレーライスを食べる機会の少ない現地の方に、どうしたら食べて頂けるのか、お客様の生活スタイルに、どうアプローチすれば響くのか。これまでの考え方にとらわれない新しい発想、クリエイティブな発想が求められます。

お客様との信頼関係を築きながら、提案のヒントを探る。

当初は国内と海外の商売環境の違いに苦労しました。海外のあるお得意先に製品を試食して頂いた際、「おいしいから、すぐに欲しい」と言われたものの、国内とは異なり製品が届くのが2カ月先だったこともあります。一方で国内の営業同様、海外においても、やはりお客様との信頼関係を築くことが重要です。現地に足を運んで、自分の目で見て、お得意先とのコミュニケーションの中で引き出した情報を提案に活かしています。例えば、オーストラリアでは、グルテンフリーがトレンドです。あるレストランでは一番人気のカレーライスのルウにグルテンが含まれていたため、グルテンフリーを求めるお客様に提供できませんでした。アレルギー対応の新製品は小麦が使われていないことに気づき、すぐにサンプルを送ったことで、それがメニュー化され、2号店でも採用されました。オーナーから「おかげで、これまでお断りしていたお客様にも食べてもらえるようになった」と喜ばれ、初めて手応えを感じました。

カレーライスのファンを増やし、多くの人にその価値を伝えていきたい。

今、オーストラリアには持ち帰りの巻き寿司店が多く、サーモンやカツが入った巻き寿司を公園などで食べる姿をよく見かけます。オーストラリアの人にとって日本といえば寿司ですが、日本のカレーライスを食べると、こんなおいしいものもあるんだと驚いてくれます。冬場の冷え込む季節に、巻き寿司の代わりに持ち帰りの温かいカレーライスを出せば、お客様も喜ぶはず。簡単にカレーを作って出せるような環境をつくれば、もっと広がっていく可能性があります。こうした接点をつくって、どんどんファンを増やし、一人でも多くの人に日本のカレーライスの価値を伝えていきたいと思います。日本のカレーがオーストラリアの人々に浸透するまで、10年、20年かかるかもしれません。でも、そうやって将来のことを見据えながら、今できる仕事を一歩一歩進めていくことは楽しいし、とてもやりがいを感じます。“カレーライスを食べに行こう”と、みんなに言ってもらえるようになる日を夢見て、チャレンジしていきます。